ヘイロー ファースト・ストライクを読んでみる

小説のネタバレも含みます。


ゲームと小説ではリーチでの戦闘以降から話の食い違う個所があるので、基本的にはゲームでの設定を優先して、そこに描かれていないものは小説を参考にするというスタンスで読んでいましたが、この3冊目の小説でそれも不可能と察しました。
最初のヘイローから地球に戻るまでのストーリーが描かれていますが、何と言っても一番の問題はマスターチーフ以外のスパルタンの生存者が居ること。ゲームではシリーズを通して最後のスパルタンとして扱われていましたし、チーフ自身も他のスパルタンについて言及するシーンはなかったと思います。それにも関わらず、他のスパルタンと宇宙戦艦で地球に向かうラストには、正直唖然としました。これはもう完全なパラレルワールドと解釈するしかないなと。スターウォーズの小説でも、原作の映画や他の小説群を無視した設定がどんどん追加されていき、海外の小説家は自身のオリジナリティにばかり執着して整合性には関心が薄いのだなと呆れたのですが、ヘイローでもそれは例外ではなかったようです。
ちょっと気になったので、ゲームと小説の発売時期を調べてみました。

西暦 ゲーム 小説
2517〜2552 - The Fall of Reach(2001-10)
2552 Halo:Reach(2010-09) -
2552 Halo: Combat Evolved(2001-11) Halo: The Flood(2003-04)
2552 - Halo: First Strike(2003)
2552 Halo 2(2004-11) -
2552 Halo 3: ODST(2009-09) -
2552 Halo 3(2007-09) -

ゲームよりも小説の方が先に出ているみたいですね。Bungieはどういう監修をしていたのでしょうか。
パラレルワールドと割り切ってしまえば、小説版も非常に面白い作品になっています。特にエリック・ナイランドが執筆を担当した「ザ・フォール・オブ・リーチ」はお勧め。