バットマン アーカイム・アサイラムを遊んでみる

まだ半分も進んでないと思いますが、これは思っていた以上に楽しくて面白い。正直に言うと体験版は十分に面白かったものの、予想では同じようなアクションの繰り返しになってすぐに飽きるのでは心配していました。ところがどっこいそんなことは杞憂に終わって、戦闘に関しては少しずつコンボが増えていくという定番もありつつ、ボス戦はそれぞれ趣向が凝らされていて倒し方も様々。謎解きもありコレクション要素もあり。コウモリ手裏剣以外にも色んな未来ガジェットを入手して行動範囲が広がり、ロック解除したエリアは自由に散策も可能。ストーリーもよくあるお話ではあるものの、それぞれ個性的なキャラクター達の魅力でぐいぐい引き込まれていきます。何よりこのアクションとスニーキングの見事な混在が成立するのも、バットマンというキャラクターならではなのです。これがスネークやサムおじさんだったら、敵の落とした銃を拾わないなんてあり得ないですが、バットマンならそんな人殺しの道具は拾いません、ということで納得できてしまうのです。逆に銃弾も撥ね返すスーパーマンX-MENでも駄目でしょう。より生身に近いバットマンなので、いつまで経っても武装した敵にはこそこそ近付いて絞め落とし、丸腰の敵には10人だろうが20人だろうが正面から飛び込んで無双乱舞。どっちも楽しーい!
グラフィックもなかなかレベルが高く、筋肉ムキムキな質感がよく出ています。ただし、捜査モードが便利すぎて常にレントゲン状態にしたくなるのが難点でしょうか。例えば画面の表示はそのままでマーカーだけ表示されるようにするとか、使用中は走ったり戦闘したりできないなどの制限を設けてもよかったのでは。あればあったで面倒くさいと文句を言われそうですが。
世の中にはがっかりするようなキャラゲーは山ほどありますし、意外な良作というのも稀にあります。しかし、このキャラクターでしか成立できないゲームというのは本当に稀有な存在だと思います。何もかもがレベル高いですよ。