PS Homeはゲーマーのためのサービスになり得るか
まだPS3は持っていないのでなるべく話題にはしないようにしていますが、ネットワークサービスとしてのPS Homeにはそれなりに注目しているので、ちょこっと書き留めておきます。
気になっているのは「PS Homeは誰のためのサービスなのか」と「PS Homeで遊んでいる間は、PS3でゲームを遊べない」という2点。考えがまとまらないので例によって箇条書きで。
- アバターチャットとしてであれば、それなりに人が居つくかもしれない。
- PS Homeを理由にPS3の新規購入者が増えることは期待薄。
- 「ゲームができる」「BDが視聴できる」という複合的な理由の一因として、後押しになる可能性はあるかも。
- PS3のローンチ当初ならまだしも発売から2年経過した今となっては、新規獲得よりも既存ユーザの維持もしくは復帰が狙いか。
- PS Homeの内容がお粗末だとPS Homeから人が居なくなる。
- PS Homeが賑わうとそれだけで満足してゲームが必要なくなる。
- セカンドライフ以降に多数登場したバーチャルワールドがことごとく失敗している中で、PS Homeは人を集めることができるだろうか。
- 集まった人をゲームへ誘導することができるだろうか。
- ユーザーがPS Homeにログオンして知り合いが誰も居なかった場合、取り得る行動は3つ。「1.そのままPS Homeで待つ」「2.PS Homeをログオフしてゲームを起動する」「3.PS3の電源を切る」
- コアなゲーマーほど2の行動を繰り返すうちに、徐々にPS Homeを起動しなくなる。
- 1を選択するのはゲームをしない人。
- 結局、PS Homeに残るのはゲーマーではなくPS Homeを遊びたいだけの人ではないか。
□ セカンドライフとは似て異なるサービス? ゲーム機初の本格仮想世界サービス「PS Home」とは何かについてSCEに直接聞いてみた / 4Gamer.net
しかし,PS Homeのようなスタイルが,本当に“一般の人”にとって不要なのだろうか?
一定以上の参加者がいる仮想世界サービスは,ただそれだけで楽しいものである。その原体験をどこで持つか。仮想世界サービスを語る上でのポイントは,そうした “ファーストコンタクトの要素” を抜きには語れないのではないか。
今回のインタビューで金丸氏などが「案外,ゲーマーじゃない人のほうがハマっている」と口にしていたのが,筆者としては非常に印象的であった。その話を聞いて「ああ,やっぱり」というか,妙な納得をしてしまったのだ。
- PS Homeを気に入った“一般の人”はゲームを遊ぶだろうか。
- 仮にオンラインゲームに興味を持つようになったとして、その人はPS Homeに戻ってくるだろうか。
- 取りあえずバーチャルワールドの構想から始まって、ゲームうんぬんは後付けの理由にしか思えない。
- PS Homeとゲームが両立姿が想像できない。
- 結局のところPS Homeプレイヤーとゲーマーとに住み分けが起こるのではないかと予想。
□ SCEJ、PS3「PlayStation Home」12月11日より全ユーザーを対象にサービス提供を開始 / GAME Watch