Alan Wakeを遊んでみる

一気に5章までクリアしました。評判通りなかなか面白いですね。ホラー仕立てのゲームなので、ストーリーは断片的に明かされる上に超常現象は何でもありありで、終盤になっても内容についてはよく分からないというか、プレイヤー自身が適当に解釈して飲み込むしかない状況です。オープニングで、謎は謎のままの方が良いみたいなことを言ってますし、はっきりとした結末が訪れるかどうかもまだ未知数です。それでも先の展開が気になって、ついつい止めどころを見失ってしまいます。海外ドラマ的な演出も良い感じです。
ゲームではライトなどの光を用いて敵の障壁を取り払い、それから銃などで攻撃して倒すというプロセスを踏みます。何だか面倒臭そうというか、初めのうちは面倒にしか感じなかったのですが、いつの間にか闇の中では周囲に神経を張り巡らし、光を求めてさまよい歩くよう誘導されていることに気付きました。ステージは真っ暗な森の中をライト一つで進むことが多いのですが、それでもほとんど迷わずに進めるのは、点在する街灯などの灯りに自然と吸い寄せられていたからでしょう。これは闇の恐怖の演出と共に緊張と弛緩を与え、さらにレベルデザインを補う上手い仕組みだなと思いました。グラフィックは決して最先端というわけではないですが、光の表現にはなかなか気合が入っていて、何となく暖か味すら感じるような気がしました。
戦闘は先にも述べたとおり光と武器を併用して行いますが、銃で狙うのとライトを当てるのが同じLTボタンなので、それほど面倒には感じません。ただ、ライトのバッテリーや銃の弾などたくさん余る時と、ぎりぎりなくなりそうな時の差が激しくてつらい場面もあります。難易度はノーマル以下がないので、人によっては詰んでしまうかもしれません。
とにかく雰囲気重視のゲームで、ここまではかなり成功していると思うので、ラストでさらにどんでん返しを見られるのか楽しみです。