Mass Effectを遊んでみる その3

二周目をアデプトでクリアしました。一周目がパラゴン(善人)プレイだったので二周目はレネゲイド(不良)プレイに挑戦しましたが、確かに味方や降伏した敵をバンバン見殺しにしたりするものの、宇宙を救うヒーローヒロインという大筋は変わらないため、ゲームの進行自体は変わり映えしませんでした。サブクエストもみっちりやりましたが、内容が単調な上に建物のマップも使いまわしばかりで、本編ほど面白くはありませんでした。会話のバリエーションの多さは確かに素晴らしいのですが、基本的には一本道のRPGでリプレイ性の低さがちょっと残念です。それでも一周目だけで十分に元は取れるので、損をしたという気分にはなりません。さすがに海外で絶賛されるだけのことはあります。一本道のムービーゲーでも格が違った。(ムービーゲーの意味が違うが)
Mass Effectの会話の素晴らしさは、それが特定のキーワードを聞き出してフラグを立てる作業のためにあるのではなく、プレイヤーがストーリーに沿った役割りを演じる、あるいは演出するために存在する点です。評議会の連中がぶちぶちと愚痴を言うのにむかついたら途中で通信を切ってやってもいい、でも今俺はちょーいいひとだからそんなことはしない、そんな心境。何やら煮え切らない感じのNPCに対して、ハイそこで悪っぽいセリフを吐いて恫喝しちゃってと指示を出す、そんな心境。ストーリー重視だからといってプリレンダの動画を垂れ流すわけでなく、会話重視だからといってフラグを立てるために選択肢を総当りさせるわけでもない。そのシーンの脚本をプレイヤーが組み立てているような気にさせる、そういうセンスというかバランス感覚が見事だなと思いました。


キャラクターは銃撃戦バリバリのソルジャーから、超能力ビビビのアデプトに変更しましたが、こちらもなかなか面白かったです。超能力といってもそれ単体での攻撃力は低く、敵を宙に浮かせたり動きを止めたり防御力を下げたりといった、補助的な能力がほとんどです。地形によってはリフトで敵を浮かせてスロウで崖に突き落とすといったコンボも可能ですが、基本は敵をまとめて浮かせたところを仲間と一緒にショットガンでわっしょいわっしょいするスタイルです。能力を使うときはRBボタンを押すとサークルメニューが表示されて時間が停止するのですが、Fallout3のV.A.T.S.に少し似てるなと思いました。関係ないですがFallout3のV.A.T.S.もサークルメニューで部位選択させてくれればよかったのに。狙った場所にカーソルが行かなくて無茶苦茶むかつくんですけどねアレ。
というわけで、実績をコンプリートしようと思うとあと二周は必要なのですが、さすがに飽きましたのでこれで中断。GoW2までに少しでも罪……じゃなくて積みを減らさなくては。ぱやぱやー。